証券アナリストをめざしてみよう

スポンサードリンク

証券アナリストの誕生

■英米の証券アナリスト

証券アナリストの資格制度はアメリカで生まれ、日本の資格制度はそのアメリカの制度を導入する形スタートしたためファンダメンタルズ、リサーチ、ポートフォリオ、パフォーマンス・・・等々、証券分析の用語にはカタカナが大変多くほとんどが英語からそのまま流用されて使われているのです。

■アメリカの証券アナリスト資格

アメリカの証券アナリスト資格はChartered Financial Analystといい、各単語の頭文字をとってCFAと呼ばれています。

アメリカのアナリスト団体は、現在では米国投資管理・調査協会(AIMR=Association for Investment Management and Research)となっておりCFAの資格試験はAIMRの下部団体である米国公認証券アナリスト協会(ICFA=The Institute ofChartered Financial Analysts)が実施しています。

■CFA(米国証券アナリスト)の誕生

アメリカで証券アナリストという職業が生まれたのは、アメリカの証券界が非常な活況を呈した1920年代でした。といっても、専門知識が確立されていたわけでもなく、わずかな統計資料と経験によって株価の予測が行われていたにすぎませんでした。
証券の価値を決める要素を客観的に追求する方法が模索されはじめたのは、1929年の株価の暴落を機に、大恐慌に突入した1930年以後のことです。

■CFAを取得するには

CFAの試験は、Ⅰ~Ⅲの3レベルに分かれています。
試験は年1回の試験でひとつのレベルしか受験できません。
資格を取得するには、7年以内にⅢレベルに合格し、かつ3年以上の証券分析実務経験を有しなければなりません。

試験内容は以下の7分野です。
①倫理・職業行為基準および証券法 ②財務会計 ③数量分析 ④経済学 ⑤確定利付証券分析 ⑥株式分析 ⑦ポートフォリオ分析

■イギリスの証券アナリスト資格

イギリスの証券アナリストは「投資アナリスト(invesment analyst)」と呼ばれ、業務の範囲は証券のほか不動産などにも及んでいます。

資格試験は投資アナリスト協会(The society of investment Analysts)が実施しています。
試験は3段階に分かれ、予備試験で経済・会計、統計・数理、第1部試験で証券分析と財務分析、第2部試験でポートフォリオ管理、投資の規制と実務、ケーススタディについて問われます。

■日本の資格制度とアナリスト協会

日本の資格制度はアメリカをはじめ海外を参考にしながら整備されてきました。
江戸時代に米取引が発達し、米相場を読む手法として「ケイ線」というチャート分析の技術が生まれました。
ケイ線は後世にも受け継がれて、今日でも株価のトレンドを見る方法のひとつとして応用されています。

■日本証券アナリスト協会の設立

日本の証券アナリスト協会は1962(昭和37)年10月15日、東京証券アナリスト協会として設立されました。
アメリカの証券アナリスト団体が日本の産業と証券市場を観察するために2度にわたって来日するという出来事がありそれがアナリスト協会設立のきっかけになったのです。

スポンサードリンク
 
証券アナリストをめざしてみよう TOPへ 証券アナリストの歴史と現在 証券アナリストの誕生