■オプション
オプションとは、一般的に選択権のことである。
企業経営者に対する刺激的報酬として、一定価格で自社株買い付け権を与えることがあり、これをストックオプションといいます。
しかし、近年ではオプションといえば証券のオプション取引をさすことが多い。
オプション取引とは、一定期間内に、一定量の証券をあらかじめ定められた価格で買い付ける選択権、またはその両者を組み合わせた取引のことを言います。
これらの買付選択権をコール・オプションといい、また、オプションの代金をプレミアムといいます。
日本では1989年以後、オプション取引が開始され、現在では東京、大阪、名古屋の各証券取引所で株価指数を対象とするオプションの、また東証では国債先物を対象とするオプションの取引所取引が、さらに債権ディーラーの間では、個別、現物債権のオプションの店頭取引がそれぞれ行われています。
あらかじめ定めた価格を権利行使価格といい、現証券の価格が大きく変動すると異なった権利行使価格が設定され、別のオプションとして取引がされます。
上場オプションは、取引条件が企画化されているために権利行使なしに市場や売却、買戻しによって生産し、取引から離脱できる。
これに対し店頭オプションでは、取引条件は話し合いでという自由度はあるが、相手の債権不履行のリスクがあり、さらに、途中で離脱できないという不便さがあります。
これらの基本オプションのほかに、近年では「エキゾティック・オプション」が店頭市場で盛んに取引されています。
これは、標準的な取引になじまない特約条件を付加したものであり、ノックアウト・オプション、ノックイン・オプション、ルックバック・オプションなどがあります。
■オルタナティブ投資
オルタナティブ投資とは、株式・債券・現預金といった、伝統的な投資手段以外の全ての資産に投資するということである。
その中で比較的流動性のあるものが、マネージド・フゥーチャーズ、コモディティ、通貨、ヘッジ・ファンド、資産担保証券であり、流動性にかけるものが、ディストレス証券、エマージング・マーケット株式・債券、バイアウト・ファンド、ベンチャー・キャピタル、メザニン、石油・天然ガス、ファンド、不動産、森林資源である。
これらの資産の資源を要約すると、低流動性であり、非伝統的、時価評価が困難、過去の情報の入手が困難、ということである。
オルタナティブ投資のメリットは、高いリターンと、伝統的資産との低い相関が挙げられる。デメリットは、低流動性、情報の不完全性、時価評価の困難性などである。
日本でもアメリカでも、伝統的投資対象の収益性に曇りが見られることがあるので、今後オルタナティブ投資は広く関心を集めていくでしょう。