■アキュームレーション
株式額面金額を下回る価格で取得した債権については、満期日に償還差益が生じますが、これを投資期間中の各期に比例的に配分して、薄価を引き上げていくことを言います。
これをさらに体系的に行う方法は、恒常利回り償却である。
保有者が株式会社である場合については商法がこれを認めています。
例えば、今期限5年、年1回利払い、券面利率年7%の債権額面100万円を、額面100円につき98円で買った投資家がいた場合、当初の薄価は\980,000である。
この債権の満期利回りは年利約7.495%であるから1年後には\980,000×0.0795=\73,451の利子収入がなければならない。ところが、実際には\70,000の利子収入しかないので、\3,451の薄価引き上げを行い、薄価を\983,451とする。
以下同じ操作を5年末まで続ける。これを恒常利回り償却といいます。
■アクティブ運用
アクティブ運用とは、市場平均、すなわちベンチマークを上回る収益率の獲得を目指す運用のことを言います。
市場平均であることを目標とするパッシブ運用に対しています。
価格が上がると思えば買い、下がると思えば売るというマーケットタイミング戦略はどの資産にも応用できる典型的なアクティブ運用である。
ある資産に特化したものとしては、株式投資ではバリュー株や成長株投資、債権投資では金利見通しに基づくデュレーションの選択、そしてそれに加えて外国証券では為替への賭けを挙げることができる。
また、セクターロケーションや戦術的アセットロケーションもアクティブ運用の一つである。
アクティブ運用には、優れた情報の収集力と収集した情報の高度な分析値からが必要とされます。
また仮に効率的市場仮説が成立するとしてもアクティブ運用が完全に否定されるわけではなく、ウィークフォームの効率的市場仮説が成立する場合は、テクニカル分析の有効性は否定されるが、ファンダメンタル分析は否定されない。
しかし、セミストロングフォームが成立する場合は、ファンダメンタル分析の有効性も否定されてしまうことになる。
従来のアクティブ運用は、ICである銘柄選択能力だけに商店を当てて来たが、この基本法則はアルファ源泉の多様化や意思決定の頻度まで市やに入れており、いろりお参考になる点が多い。
しかしこの基本法則は売買コストを考慮していないため、意思決定回数を増やしたり空売りを行ったりすることで、売買コストが高くなる恐れがあることに注意しないといけない。