■アセット・アロケーション
アセット・アロケーションとは資産配分を意味します。
投資の対象となる資産が株式・債権・現金と複数あるときに、運用資金を各種資金にどれだけ配分するかを決定することを意味する。
投資意思決定プロセスの中でも最も重要な作業とされています。
アセット・アロケーションには、
・投資目的実現のための長期的視点から配分を決定する戦略的アセット・アロケーション
・短期的パフォーマンス向上のための配分の変更を行う戦術的アセット・アロケーション
・ポートフォリオ・インシュアランスをオプションを用いずに動的な資産配分でそれを実行するダイナミック・アセット・アロケーション
に大別されます。
■アセット・バック証券
アセット・バック証券とは、クレジットカード・ローン、住宅ローン、自動車ローン、売掛金受取勘定など各種債権ならびに商業用不動産などの資産を裏づけとして発行される証券のこと。
企業や金融機関の資産・負債が債権・債務証書に変型され、新たな金融の道を開くという、いわゆる証券化の一環として世間の注目を集めている。
典型的なものとしてはパススルー証券が挙げられる。
他にも多彩なものがあり、自動車ローン証券、クレジットカード証券、リース債務証書・売掛金債権証書、中小企業向け貸付債権証券、商業用不動産担保付証券などがある。
アメリカでのアセット・バック証券の隆盛に刺激され、日本でも研究が進められ、住宅抵当証書、抵当証券、住宅ローン債権信託などが登場し、証券化の波が変化しつつあります。
■アセット・ミックス
アセット・ミックスとはアセット・アロケーションを行った結果として得られた債券・株式・現金等の投資対象資産の静態的状態のこと。
つまり、資産構成比をさす。特に、長期の投資方針を所定のリスク許容度の範囲で具体化したアセット・ミックスを政策アセット・ミックスまたはベースライン・ポートフォリオといいます。
■アノマリー
アノマリーとは資産価格形成モデルでは説明されないような経験的な規則的事象のことである。
市場の変則性と呼ばれることもある。典型的な現象は、
・小規模効果
・低PBR効果
・1月効果
・株価時系列
の平均回帰現象などである。
■アモーチゼーション
アモーチゼーションとは、額面金額を上回る価格で取得した債券は、満期日に償還差損が生じるが、投資期間中の各期に比例的に分配することで薄価を引き下げていくこと。
期間収益の安定、財務体質の健全性を図る見地から、商法上も認められていて、実務でも広く利用されています。
■アルファ値
アルファ値とは、証券の投資家の予想収益率(期待投資収益率)と均衡待投資収益率との差のこと。
・証券市場が価格形成に関する情報の処理において効率的な市場であること、尚且つ
・それぞれのリスク証券が資本資産評価モデルの理論通りに価格づけられていること
が前提となる。
こういった市場における個々の証券の投資家の予想収益率と均衡期待収益率との差をアルファ値という。アルファ値は市場において誤った価格づけがされている証券を選別するための尺度となります。